もちろん、課題研究もラウンドテーブルも私たちが企画したものではないのですが、このような企画が実現される場を提供できたことを、私たちはとても誇りに感じています。発表者・司会者・企画者の皆様に感謝したいと思います。最後になりましたが、このような試みを認めてくださった小笠原道雄代表理事ならびに理事会の皆様、またご支援いただいた坂越正樹会員をはじめとする本部事務局の皆様に心より感謝したいと思います。
[追記:大会の準備ならびに運営が田中毎実会員・鈴木晶子会員との協力によってなされたこと、さらに、今回の大会の象徴ともいうべき斬新な発表要旨収録をデザインしたのは小野文生会員であったことを改めてご報告しておきたいと思います。]
2つのシンポジウムでは、学会の外部から優れた発表者を招くことによって、教育哲学研究を内向きの議論ではなく、開かれた議論へと転換することがなさました。また、中国から3名、ドイツから2名の海外の研究者がラウンドテーブルで発表したことも特筆すべきことでした。アジアの研究者が参加したこと、また海外の研究者の講演を一方的に聴くのではなく、共通するテーマをめぐって議論をかわしたことなど、教育哲学研究をグローバルな国際交流のなかで実現していく一歩になったといえるでしょう。
第46回大会報告(2003年10月18日・19日)
第46回大会は天候にも恵まれ、10月18日と19日の両日で、300名もの参加者に来ていただくことができました。参加者が予想を遙かに越えたことや、試行的にラウンドテーブルを一日目の昼食時に実施したことで、受付や会場の移動などで混乱があり、参加者にご迷惑をおかけすることもありましたが、充実した一般発表に加え、会場を満員にした研究討議と課題研究の2つのシンポジウム、問題意識にあふれた6つのラウンドテーブルなど、参加者には研究への刺激の多い大会ではなかったかと思います。