研究討議

哲学研究と教育研究 
─その乖離と邂逅



 教育哲学とはどういうことか。哲学研究と教育研究は、一体、何が違うのか。関心の位相が違うのか。重点の置き方が違うのか。それとも研究の目的が違うのか。あるいは、哲学は基礎で、教育は応用ということなのか。
 むろん、哲学研究一般・教育研究一般があるわけではない。同じ哲学研究でも、ディシプリンの違いによって事情が違う。では、たとえば分析哲学と思想史とでは、教育研究に対する距離の取り方がどう違うのか。
 しかし、ある哲学者の議論を論じて、最後にその教育学的な意義を付け足すといったたぐいの教育哲学研究は、哲学研究の二番煎じにすぎないのではないか。教育の問いは、哲学の副次的な応用問題なのか。むしろ、教育の問いは、哲学の中枢だったのではないか。
 一体、個々の研究者の研究史に即してみた時、哲学研究と教育研究とは、どういう関係にあったのか。あるいは、むしろ今現在、院生指導のアクチュアルな現場において、哲学研究と教育研究をいかに噛み合わせているのか。


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